バラナシの空港に到着してから、タクシーに乗ってホテルに行く必要があった。
ニューデリーの空港とは打って変わって、殺風景な空港である。
そこでタクシーに乗った。バラナシになぜ行ったか?それは、そもそもなぜインドに行ったのか?と言う答えにもなるのかもしれない。
『ガンジス河が見たかった』
それ以上でもそれ以下でもなく、そしてガンジス河が一番美しく見えるのはやはりバラナシだとパートナーは確信していた。そう…バラナシという場所がどんな場所であってもだ。
旅人である私たちは、高級ホテルを選ぶことは滅多にない。
ただ私の中の最低ラインはある。
「水回りだけは綺麗であって!!!」
私たちがバラナシで宿泊したホテルはそこだけは守られていた(笑)
そして意外にも居心地が良かった。でもそれはもしかしたら、一歩外へ出た時のけたたましい騒音と物乞いと、リクシャに車に牛に自転車に人に…それだけではなく外国人(特にアジア人)が珍しく大好きなインド人たちの写真撮影攻撃があり、だからこそホテルに帰ってきた時だけは心の底から落ち着くことができるのだ。
さてそのホテルだが、インドらしい普通のホテルだ。
窓からガンジス河は見えないけれど、屋上にはレストランがありそこからガンジス河を見ることができた。私が初めてガンジス河を見た瞬間だった。
「ガンジス河が一番美しく輝くのは早朝だから」とパートナは言っていた。
私はレストランから見えるその河に十分感動していたのだけれど…のちにその言葉の真意を知ることとなる。
お酒を買うのも一苦労のインド。
宗教上、こっそりと買いに行く。まるで麻薬でも買いに行くかのようにビールやウォッカを買いに行くのだ。その場所を見つけるが大変だった。
大体の場所はわかっていたようなのだけれど、とにかく見つからない。
そしてインド人に聞くと、みんな得意満面に教えてくれる。しかもすごく親切だ。でもこれもまた騙されちゃいけない。インド人の道案内は彼らの「勘」なのだ。現に10人くらいに聞いたけれど、全員違うことを言っていた。私たちは途方に暮れた。
そして観念してリクシャに乗った。めちゃくちゃ遠かった。歩いて行けるわけないじゃないか!!!
「すぐだよ」「あっちだよ」の言葉を信じてはいけない。
恐るべしインド人。
そしてもう一つ、彼らは…ここでは書きにくいのだが…
尿意を催すとその瞬間にどこでもするという習慣があるようだ。
私は見たくもないインド人の大切なアレを何度か見た。そして幼児たちは下半身裸の子が多い。なぜだろう?逆じゃないか?
そして無事にお酒を買うことができた。新聞紙に包んで渡してくれる。隠して渡してくれているのだろう。
良かった!これでパートナーの安眠は約束された。
続く
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