諦めかけた海外…どうしても強行突破したのは「行かなきゃ何も始まらない」と思ったことと、自分の限界が見えたからだ。
占いの仕事は忙しかった。そう、私の本職は占い師である。毎日毎日悩みを聞き、その人の心が少しでも楽になるように…時には厳しい決断も、可能な限り擦り傷レベルで済むようにと言葉を選びながら話している。簡単な仕事のようで、全神経を集中させているから…頭がショートしそうになることはしょっちゅうだ。
だからこそ、過去何度も無茶をして倒れたし…入院したり…どこまで体を張っているのだろうと自分に呆れてしまうが、この「このくらいでやめよう」が出来ないところが私のダメなところだ。
でも、良太と出会ってからの私は「旅」という、最大の息抜き…五感の解放ができている。
体調も仕事の調子もすこぶる良かった。
そう…2年前…コロナが世界中を支配する前までは…
収束というのか、共存というのか…ここに来て海外渡航の門も開かれてきた。行ける国が増えてきたのだ。山程の書類、円安による渡航費用の値上げ、良太は一つ一つ真剣に立ち向かっていた。それは、想像以上に大変だったようだ。
そして…いざフィリピンへと旅立ったのだ。
まずは神戸の三宮で抗原検査。一人の50代位の男性がいた。その時は、ほとんど気にも留めていなかった。
そして、空港へのバス乗り場でまたその男性と会う。人懐っこい「THE 関西人」で「陰性結果早く出て良かったですね!」などと話しかけてくる。私たちも陽気に話していた。
そして関西国際空港までのバスの中…案の定、私は爆睡、窓ガラスに頭を強打して目覚めた時にはもうすぐ到着の時だった(笑)
そして…まだまだほとんど人のいないゴーストエアポートで…それでも私たちは嬉しくて仕方がなかった。これから、日本を離れると思うと胸が躍る。
チェックインを済ませ、軽くランチを食べる。
そして、良太のクレジットカードで入れるラウンジへと向かった。いつもは座れる場所がないほどなのにほぼ人がいない…
良太はビールをもらい、お菓子なども少しもらって、私はホットティーを持って席に着いた。
その時である。
「よう、会いますなぁ」コッテコテの関西弁が聞こえた。またあのおじさんだ!もう、ここまできたら笑うしかない。
どうやらおじさんもマニラに行くらしい。しかもかなりのマニラ通。ポーカーにはまって、以来マニラやマカオの大会に出かけて行っているというのだ。
「どこに泊まりますの?」と聞かれて、良太は「僕たちは空港近くのレジデンスです。○○という所です。」そう言うとおじさんは
「あ〜僕と一緒ですわ」と…もうここまで来たら大爆笑。
じゃあ、マニラに着いたら一緒にタクシーに乗りましょう!と約束した。
「国際線だぁ!!!!」
意気揚々と乗り、しかも空席だらけだったからCAさんが私たちに「好きなように座って!」と言ってくれたので、私たちは一人3席使わせてもらった^^
ビジネスクラスより快適!
久しぶりの空、久しぶりの機内食… 期待以上の味とボリューム。良太は、いつもどおりビール1本とワイン2杯を飲みご満悦だ。
2年ぶりの旅という幸せを噛み締めながら…この後悪夢がやってくるなどとは露知らず、平和な眠りに落ちた…
続く
セレナ
ブレスが残り1つとなりました。すごく嬉しいです!ありがとうございます。
また、昨日50歳を迎え沢山の人におめでとうのお声をかけていただきました。
私は本当に幸せ者です。また、偶然にも昨日は次男の通院の日で、なんと後数回で通院すら終わることとなりました。白血病を宣告されてから7年。抗がん剤が終わってから5年。こんな日が来るなんて…私にとって最高の誕生日プレゼントとなりました。
そして次男がお寿司をご馳走してくれました。泣きそうでした。(長男はアルバイト代が入ってかららしい…気持ちだけで十分な私です)
「愚痴っぽくて、育てるのが大変だっただろう俺を育ててくれてありがとう」と言われました。一生忘れないと思います。大変だったけれど、それに勝るほどの愛があったから苦労ではなかったよ。
そして今日は東京から弟子の花穂ちゃんが来てくれました。彼氏さんがインターコンチネンタルで、美味しいランチをご馳走してくれました。
50歳、しみじみと「最高だ」と思います。
皆さん、本当にありがとうございました!!!
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