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①香港に行くことになった ②香港のホテルで念を押される ③香港と言えば夜景と飲茶しか思い浮かばなかった私 ④元バックパッカー初めての1日観光バスツアーに参加する
そう…忘れてはいけないこの話題…
だって、私の香港のイメージは、「夜景と飲茶」という貧相なものだったのだけれど…「やっぱり、その通り!!!」を体験することになるのだから…
もちろん香港は、食べ物が豊富でどんな料理でも食べられる街でもあると思う。
現に私の知り合いは、香港に短期留学をしていたとき飲茶などほとんど食べずにずっとおしゃれなカフェにいた。
パートナーの香港の友人は、美味しいものと言われて、韓国料理とインド料理に連れて行った。
そう、食べたい人は無限にある飲茶…興味のない人はおしゃれカフェで過ごせる街香港なのだ。
そして、パートナーの食好きは、ただの食いしん坊ではなく…彼の本棚を見上げると「一体どれだけの食文化の本を読んでいるんだ!」と驚く。それほどに彼の大いなる興味の一つに「食」がある。
決していい加減にはしない。
そして偏ることもない。食のことを彼に聞いて、全くわからなかったことはない。これには本当に驚く!!!
さて…前置きが長くなったけれど…だからこそ私が「飲茶が食べたい」という思いは、彼にとってはきっと「願ったり叶ったり」だったようで…ほぼ毎日、色々な飲茶を食べた。
飲茶には主に2種類あって、多種多彩の飲茶が大きなワゴンに乗せられていて…ワゴンが来たら欲しい飲茶を自分から取る!という方法と、レストランのようにオーダーして食べる方法だ。
もちろん、両方経験^^
さて…香港の旅で私が最初に度肝を抜かれたのは…ワゴン形式の時の飲茶で「相席食堂」だった^^;
いや、断言しよう!今なら別にどうってことない!だって、私…数年後にはマサイ族とビールで乾杯してるものね(笑)
でも…その時の私は…もうもう、どうしていいかわからないし、広東語が飛び交っているし(中国の人って声大きいの)ワゴンだって、ぼーっと悩んでいたらいなくなっちゃうし…(今ならワゴン追いかけるね!)
そんな状態の中、クラクラと終わった記憶しかない…
なんと軟弱な私!←可愛いぞ!笑
でもね…色々な飲茶を食べに行って、そして痛感することになる。
「飲茶、美味しすぎるんですけど…」と。
何食べてもハズレがない。美味しいの!!!
定番のエビ餃子や水晶餃子やチャーシューパン、各種焼売もどこで食べても絶品なのだが、
こんな丼もの的なものもあった^^
鶏の足とスペアリブを乗せて蒸しあげたご飯は、今までに食べたことのない幸せの味。
世界には、美味しいものが溢れている…世界には未知なるものが溢れている…
頭ではわかっていたけれど…でも、私はパートナーとの旅をして、自分の世界を自分で狭めていたと痛感した。
腸粉(米粉のクレープで具材を包んで蒸したもの)のふわりとして蕩けるようでいて、具材との絶妙なハーモニーを醸し出す出会ったことのない味わい
ちまきだって、ハスの葉の風味が移ることで豊かな味になる。
口に入れる。味わう。匂いを嗅いでみる。自分の全部の五感で旅を楽しむ。
旅行と旅の違いは…私にははっきりとはわからない。
でも、こう考えたらどうだろう?
旅は、自分の足で歩き、自分のセンサーを頼りにお店に入り、そして自分の感覚を広げられるものなんじゃないかと。歩きつかれ、嫌になり、でも美味しいものを食べ、また歩く力が湧く。
そうそれは人生と同じようだと思う。
旅行とは目的地(旅先)に行くことだ、きっと。だから、とてもツアー的な感じがする。行ったことで完結してしまうのだ。
旅は終わらない…言うなれば漂っているのだ。その国をそう簡単に見尽くすことなどできない。
私は、この先も…世界中でありとあらゆる食べ物を食べると思う。美味しいものも、私の味覚と合わないものも。
でも、自分の味覚に合わない=美味しくないと思ってはいけない!
だって、食文化が違うだけだから。味覚が違うだけだから…
どんな料理も味わい尽くそうと…世界にはこんなに美味しい料理があるのだと…
なぜかパートナーと最初に行った香港で思った。
初めての海外なんかではなかったし、私はパートナーと出会う前も割と海外に行っているほうだったけれど…
こういう人は、今までいなかったから…
食を楽しみ、食を愛し、それだけでなく、食を学び続けるパートナーに、感謝しかない^^
セレナ