日本に帰る日の朝…バタバタと準備をして…そして空港へ向かった。
やっとの思いで来ることができた海外は、あっという間に帰る日を迎えたのだ。
私には、実は一つの儀式がある。
必ず泊まった宿に一礼して「ありがとう。また来るね!」と言う。
疲れ切った私の体や心を包み込んでくれたフィリピンは…沢山の悲しい歴史があった。
それでも、人々は優しく…まるで故郷のように…小さい頃可愛がってくれた親戚の人のように接してくれた。
エルニドのオーナーの笑顔。忘れない。
PCR検査の窓口のお姉さんの、驚くほど完璧で優しい対応、忘れない。
良太の友人夫婦、忘れることなんてできない。
まだまだいる、プライベートホッピングアイランドの時の船の人たち…あなた方の優しさのおかげで私は素敵な誕生日を自分にプレゼントできたし、私は「生まれてきてよかった」と心の底から思ったんだ。
人生は必ず「帳尻」が合うようにできていると思う。
私は、本当に大変な人生だったけれど…諦めなかったから、自分を愛することを、人間を愛することを諦めなかったから…こんな風に今沢山の帳尻合わせが起きている。
奇跡のようなことが…
自分の頭上に光の粒子が落ちてくるように…私は幸せを受け取っている。
誰がなんと言おうが、そう思ってしまうものは仕方がない。
これからだって、何が起こるかわからないけれど…私は私を好きでいる。だって、自分を好きじゃない人が他の人を愛することなんて不可能なのだから…自分を信頼できない人が、他人を信頼なんてできないのだから…
そうして、帰りの飛行機に乗った。
離陸した時、
「やっぱり私の人生に旅は必要なんだ」と震えるほど思えた。自分の細胞が喜んでいた。
そして…私の旅は終わった。
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今日、良太に「どうして旅をするの?」と聞いてみた。すると「新しいものが見たいから」「リフレッシュしたいから」と言っていた。
同じだと思った。ただ私はそれだけではなく…
「色々あったことが、この場所に繋がっていたんだ」と思いたいから。というのもある。
ここに繋がっていたのなら、私の人生って素晴らしいじゃないか!そんな風に報われたい自分がいるのだろう…
実際、私は旅をするたびに報われている。
そして、私たちは既に次の旅に心を馳せている。
終わり
セレナ
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