到着した日は、時差ボケと長時間のフライトでフラフラだった。
何を食べようかと考えても、ちっとも思い浮かばず…賑わっていた路傍の店でTAPASを食べた。
そしてそこで、「あ、そうだ…美味しい国、フランスだ。やっぱり違う」とボケた頭で感じていた。
フランスの日暮れは21時をすぎる。終わらない明るい時間だけでも体が少し変な感じがする。
暗くなってきた頃、私たちは寝心地の良すぎるベッドで深い眠りに落ちていた。
時差ボケとは、よく聞くけれど実際毎回辛い。
奇妙に爽快に、早起きした私たちは近所のパン屋さんでバゲットとクロワッサンを買いに行った。
朝のニースはとても静かである。
パートナーは、アパルトマンから出た瞬間、心底解放された顔をしている。
彼は本当にフランスが大好きなんだ。彼はもちろん旅全てが好きだけれど、今回フランスに来て思ったことは、好きで好きで仕方がない顔をしているのだ。旅というのは不思議なもので、一緒に行く人によって最高にも最悪にもなる。彼と行く旅は、いつでも楽しいけれど…フランスは彼の第二の故郷とでも思えるようなホッとした顔をしているのだ。
ニースは物価も高すぎず、美味しいものはなんでも揃っていて、そしてバカンスの人たちが集まりとにかく陽気だ。
ただただ陽気なだけじゃなく、みんなそれぞれ好きなことをしているから「騒がしさ」とも違う。大騒ぎしている人などいない。酔っ払いもいない。(みんなお酒は飲んでいるけれど)
むしろ酔っ払うほど飲むなんて、ヨーロッパでは品のないことだし、みんな自分の適量をわかっている。
一つのカフェで3時間4時間談笑している^^
私たちも、なんとなく歩き疲れたらカフェに入り…そんな時間を過ごしながらの日々だった。
すぐそこには地中海…
そして、反対側は旧市街…
こんな環境の中では…幸せ…という言葉以外に浮かばないのだ。
ヨーロッパの人はバカンス慣れをしているから、何もしないということを楽しめる。
駆け足ではない、そんな旅をしている人たちを見ながら…私たちも心が少しずつ伸びやかになっていく。
そう!
私の五感全部が…解放されていく…
続く
セレナ
※いつ終わるかわからないくらいに、延々と続きそうな気配のフランスブログですが…お暇な方、読んでいただけたら嬉しいです。
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