なぜかニースにシャガール美術館がある。
私の中の「好きな画家ランキング上位」に君臨しているシャガール!
あの、独特の色彩とファンタジーの中にある少しのリアリティー、どう考えても濁ってしまいそうな色合いを本当に美しく表現し…そしてそれだけじゃなくて、どの画家もそうだけれど
「これぞシャガール」というものをしっかりと確立しているのがすごい!
そして…実際に行ってみて
「想像の数倍良かった!!!」と感動したのだ。
まずは彼の生い立ちや死までの歴史を文章でしっかり読ませる。
そして…ちょっと薄暗いその部屋を抜けると…
一気にこの空間。
シャガール美術館の見所の一つなのかもしれない。
窓越しに、空や水と共に作品が融合している。圧巻である。
そして…そこで十分に堪能した後、いよいよ見せ場に入っていくのだが…
思わず息を呑むのだ…
そして色彩の美しさ…気持ちよさ…
観ている人がみんな、いい顔をしているのだ。幸せそうな顔をしている。
私は専門家ではないから、詳しいことはわからない。
でも、素人としての感動はある。五感の感動。
そこが本当に素晴らしい。
アートは楽しむものであり、身近なものなのだ。
以前に金沢の21世紀美術館で、うっかり現代アートに触れてしまった時(それもわざとじゃない)…学芸員さんにこっぴどく叱られた私は…日本の美術館がすっかり嫌いになってしまった。
アートって…そういうものなのだろうか?アーティストの方は、そんな風に思っているのだろうか?
そうじゃない絵画ももちろんたくさんある。
絵画って、思うように感じたままに…それでいいのだと思う^^
美しい…
癒される…
ハッとする…
もうね、自由だな…
ただ、本物はやっぱり違う。
パートナーは
「この色彩は、自分の家に飾りたいとは思わないけれど、すごくいい絵画だと思う」と言っていた。
そういう感覚ってすごくわかる。
飾りたくなる絵画と、感動して打ち震える絵画ってイコールではない。
改めて…シャガールが大好きだと思った日。
パートナーは決してシャガールファンではないけれど、こういうところは「必ず観ておこう」とする。
そして彼もまた、日本のアートに対する姿勢がおかしいと思っている1人であり…
私が21世紀美術館でこっぴどく叱られた時、彼は意見しようとしたらしい。(いや、でも私が悪いからね)
ただね、海外の学芸員さんは本当ににこやかで、仮にちょっと問題のある行動の人がいても、ニッコリ笑顔で説明している。ダメな理由を。
アートは大切にするものだけれど、同時に楽しむものだと私は思うのだ。
シャガール、最高に楽しめたよ…
続く
セレナ
ID serenasmile22