久しぶりにバスタブに浸かった次の日の朝…心から気持ちよく目覚めた。
ローマはアパルトマンではなく、ホテル滞在なので、朝食を食べに行った。
ここのホテルは、全てにおいて「うーん、今までで一番感動のないホテルだなぁ」という印象を拭えなかった。可もなく不可もなく…これが、都会の無機質な感じという事だろうか?見た目の良い朝食ではあるが、なにかすっとぼけている。今までハグといい加減に笑わされてきた私たちだから、余計にそう思うのかもしれない。
そして…早めにチェックアウトして次のホテルに向かう。そう、この日はとても忙しいスケジュールだったから早めに移動していたかった。
次のホテルは、趣こそないけれど機能的でWi-Fiがしっかりと繋がるホテルで便利!そして新しく美しかった。私は新しいことが良いことだという概念はないけれど、最終日のローマのホテルは一番現代的だった。
昨夜、スリにあったことをすっかり忘れてご機嫌の私と、責任を感じている良太…(笑)
早速テルミニ駅で買い物をした。オレンジ色のカバンと眼鏡を取り急ぎ買ってもらった。アジア旅で値切り癖が付いている私たちは、ディスカウント商品をさらに値切り、若いイタリア人のお姉さんに叱られた。(笑)叱られたといっても、それはとてもユニークで「パパ〜、かわいい娘へのプレゼントをねぎっちゃダメ!」的な感じだったらしく、良太はその愛らしく表情豊かなお姉さんに言われて、苦笑いしながらそのまま値切らず買わされていた。しかも二人でのやり取りは英語が苦手な私が見ていても、相当面白かった。
買い物が終わり、最初の目的地コロッセオに行った。
覚えやすそうで覚えにくいこの名前…「コロッセロ」だとか「コルッセオ」だとか、私の中では色々間違っていたけれど「コロッセオ」。ここは遥か昔の古代ローマ時代、人間が猛獣、奴隷同士で戦わされそれが市民の娯楽になっていたという、凄惨で気分の悪くなる歴史がある。どの国もそうだけれど、人間を物のように扱う時代や人がいて…そして現代もまた、そんな残酷で自分勝手な振る舞いがあちらこちらで繰り返されてきた。そんな過ちはもう繰り返してはいけないのだ。コロッセオのような場所に行っても、今の世界の現状を見ても内臓がぎゅっとなる感覚を覚える。
それにしても建設機械もないかの時代に、こんな数万人も収容するスタジアムを作ったものだ。そこだけには敬服せざるをえない。
そして良太が「カトリック総本山へ行くよー」と嬉しそうだ。そう、それは「バチカン市国・サン・ピエトロ寺院」。うん、まぁ確かに総本山だわね…(笑)
行く前に軽くランチを食べる。
市販のドレッシングを嫌う良太は楽しそうに自分好みに味付けしていた。
そして…サン・ピエトロ寺院に到着。
信じがたいほどの長蛇の列、加えて熱波。一瞬くじけそうになったが…でもここまで来たらもう並ぶしかない!
そしてやっと中に入れると思ったとき「肩を出しているから入れないよ」と言われる。そうだ!私は昨日ストールを盗まれている…
そういうときの人間の脳内フル稼働ってすごい。わたしは咄嗟に上に着ている服を脱ぎ、裏地と表地を広げ肩にかけた。裏地がこんな風に役に立つなんて!そして、私の脳内フル稼働ありがとう。私はその後幾度も、旅先で脳内フル稼働を経験する。
中に入って、即座に感じた違和感を正直に言っておこう。私はカトリックの学校に中学校からいたからこそ、より強く思ったのかもしれない。金蘭豪華な装飾、全てが大きく、「どうだ!」と言わんばかり…
イエス・キリストはこれを望んでいるのだろうか?イエスはこういったはずだ。「祈る人がいる場所が教会になる」と。
案外さらさらと見て、とにもかくにもすべてが大きいローマの建造物にちょっと疲れていた。
コンチリアツィオーネ通りを歩くも暑くて暑くてカフェで休憩をすることにした。珍しく、エアコンが聞いている。天国だ。
そう、この年のイタリアは強烈な熱波でエアコンが置いてあるお店も、ほとんどが生ぬるい風になっていた。
そしてタクシーでパンテオンへ…やっとタクシーに乗れた!涙が出るほど嬉しい…
好きとか嫌いとか…やっぱりそういう物は感性のものだから、こればかりはどうしようもない。
裏通りの小さな教会に心奪われることのほうが多い私なのだから…有名無名なんかは本当に関係ないのだ。(パンテオンは最高に有名だけれどね)
そして…旧市街を歩いてナヴォーク広場へ行くのだけれど…ここで珍事件が起きる。
そう…それはまた私の素を晒す第二弾…今では二人の笑い話になっているのだけれど…
続く
セレナ
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また、ブレスが到着されたお客様から続々とお写真や感想が届いております。
ピンクを身に付けると、ちょっと優しくなれますよね^^
お似合いですー
ブレスレットのオーダーなども、お気軽に言ってくださいね!