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私小説 パスタとハグといい加減(20)

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離陸して11時間…(体感4時間)

久しぶりに日本に降り立った。

まず、トイレに行って思う。なんて清潔なんだ!便座がある!暖かい!(イタリアはなぜか、便座がない所が多かった。中腰で用を済ませる通称エアー便座…笑)

そして…成田のビジネスホテルへと向かった。

Building Shop Cafe Shopping  - Johnnys_pic / Pixabay
Johnnys_pic / Pixabay(イメージ写真)

あー…懐かしのコンビニ!日本にいるときは、コスパが悪いからほぼほぼ利用しないけれど、無性におにぎりとカップヌードルが食べたくなった。

そして、意味なくお菓子を色々買ったりしてみる。

Ramen Instant Ramen Instant Noodles  - nickhvk / Pixabay
nickhvk / Pixabay(イメージ写真)
Rice Ball Food Meal Japan  - sayama / Pixabay
sayama / Pixabay(イメージ写真)

日本独特の無駄のないサービスと、そして完璧なまでに必要なものが揃えられているビジネスホテルにあらためて感動する。もちろん、無駄にハグもなければ、フロントのお兄ちゃんの歌を聞かされることもない。いや、もしそんなホテルマンがいたら間違いなく大問題だ!

ここで生きて来た私、すぐに日本に溶け込むけれど…なんとなく寂しさを感じる。あの愛あるいい加減が恋しくなる。あまりの予定調和に…悲しくなるのだ。

それでもおにぎりとカップラーメンを良太と二人で「おー、久しぶりだと美味しいねぇ!」と言ってみたりする。

ある意味、全てにおいて優等生な日本であり、ある意味、全てにおいて冷たさすら感じてしまう日本。日本のサービス水準は世界でも非常に高い。いや異常なほど高いとも言える。

でも…これは私の主観なのかもしれないけれど…完璧な落ち度のないサービスよりも、適当で愛のあるユニークなサービスを求めてしまうのだ。一度経験してしまうと、物足りないのだ。この日私達は予定通りのお風呂に入り、完璧な睡眠を取った。そう、それが日本だ。ある意味それは、とてもすごいことだ。

朝早いジェットスターのフライトだったので、早起きをした。そして昨夜コンビニで買っておいたサンドイッチを食べた。そうそう、この味!ものすごく美味しいわけでもなく、食べられないほど不味いわけでもない味^^この平均点を狙ってくるところが日本らしい。

ホテルには、コーヒーの(紙コップで出てくる)自動販売機があったので、良太が買って来てくれてささっと済ませた。

有難いことに「無料送迎バス」あり、それに乗って成田まで行った。日本は全てにおいて親切である。

そして成田に着き、良太は食べ足りなかったらしく、フードコートのちゃんぽんを食べていた。私は一口だけもらった。

ジェットスターの乗り心地があまりに悪く…181センチの良太には、気の毒すぎたけれど…なんだかんだで関西国際空港(KIX)に到着した。

ここに到着して、ものすごくホッとしたことを覚えている。

私はあの頃、まだ関西に移り住んで4年ほどだったけれど…私にとってここはもう故郷なのだと感じた。肩の力が抜ける。

旅が…終わった。

〜あとがき〜

振り返ると…書き忘れていたことが沢山あって、あんなこともあったこんなこともあったと、読んでくださっている方には些細なことで…でも私にとっては、とても重要な出来事などや宝物な思い出がポロポロと出てきます。

例えば…今でも宝物のように使っている世界で一つのマフラーは、シチリアの熱波の中で購入したものです。普段は路面店になんとなく入ることなど絶対にない良太が、引き寄せられるように入ったアトリエ兼お店。そこの女性の作品でした。でもクレジットカードが使えないということで、良太がATMを探しに出かけ、その間、英語がそんなに得意ではないお姉さんと、さらに得意ではない私が二人で身振り手振りで会話をするという時間があったり…(笑)

でも、人間同士はなんとかなるもので…あの時感じたのは「伝えたい」という事、「聞き取りたい」という事が二人の心にあったように思うのです。

私たちが行った時、とにかく強烈な暑さの中だったけれど…でもだからこそ「また、行くぞ!」という思いがあります。

生きている限り、旅人でありたいのです。

イタリア回想記録をどんな風に書こうかと悩み、思い切って私小説にしてみました。イタリアは個性的な人ばかりで、チャーミングで、憎めなくて…4年前のことをパートナーと思い出すことは、楽しい作業でした。

そんな作業をしているうちに、ロシアのウクライナ侵攻という悲しい事が始まったり、かと思えばここ最近はどんどん行ける国が増えてきて、私とパートナーは遂に今年は旅に行く事ができるかもしれません。

それでも、この2年強は、沢山の今までの旅達が私たちの支えとなり、思い出が(過去が)どれほど大切なものかを知る事ができました。だからこそ、いつの日か二人で旅ができなくなった時も、その思い出話が私たちを旅へと誘うのだと確信しています。

辛いこともある、悲しいこともある、ハプニングもある。でも過ぎてみれば笑えてしまう。そう、人生そのものが旅なのだから…。

二人で、どんなことも乗り越えられたから…こうして今も横にいるのだと…

ただただパートナーと、ユニークで美しいイタリアと、ありがたくも読んでくださった方に沢山の感謝を…

セレナ

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