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私小説 パスタとハグといい加減⑧

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4年前の長期の旅を反芻していると、随分と勘違いしていることに気がつく。

私たちはボローニャに3泊はしているのだがその内の一泊は夜にボローニャに到着しているし、翌日はボローニャ市街を散策し、次の日はLuccaだし、そしてその次の日には散々ボローニャでぶらぶらしてから夜のフライトでシチリア・パレルモへと飛んでいる。

ただその最後の日のボローニャの記憶は…良太の胃が相当やられていたことで、「彼はランチにギリシャ風サラダを食べていた」という笑えない事実だった。

後は水分摂取は必須!

ボローニャは食の都と言われているけれど…私たちには残念ながら合わなくて…街並みは素敵で人々も素敵なのに…「あー、ここで暮らすことは至難の業だ」と思わざるを得なかった。

もし、ボローニャに行く人がいたら時々自分の胃腸を休める日を作った方がいい。また、どの旅でもそうだけれど、水で溶かして飲む事ができるポカリスエットは必ず持とう!私たちはその粉でどれだけ助けられたかわからない。また、ボローニャで胃腸が疲れた時、オススメはリゾット!ボロネーゼ発祥だけあって、パスタもかなり味が濃い…

(これは超有名店のボローニャ…ミートソースを想像していたら火傷するぜ!(笑)っていうかほぼ肉味噌!)

もちろん、暑さのせいもあっただろう…脱水っぽくなっていたのもあったかもしれない。

それでも楽しくて美しいボローニャを後にして空港へ向かった。記憶にないほどの普通の食事を空港で食べたらしい…なに食べたんだ???写真もなく…(笑)

これを食べた記憶はある…死ぬほど美味しかった!
こ、これかな?味すら覚えてないな^^;

そして激安LCCのライアンエアーに乗ってパレルモへ向かう。機長の愉快で軽快なアナウンスが聞こえてくる。

たった1時間半のフライト…安いから文句など言っていられないけれど…ほぼ直角背もたれにクッション性のない座席に座った。

そして着陸するとすぐにファンファーレが鳴り、ドヤった感じのアナウンスが(意味はわからなかったけど)… そしてなぜか一斉に拍手喝采。良太はニコニコしながら「定刻通り到着したら拍手するみたいだよ」と…イタリア人らしい…そう、イタリアって定刻通りとか、示された場所に電車が止まるとかすごく珍しい。そういういい加減なところも含めて、なんて憎めないんだ。

これでいいんだよなぁ…しみじみ思う。(日本だったらちょっと遅れるだけで大騒ぎだ)

そして夜のパレルモに到着すると、良太が「ホテルに頼んだタクシーが待ってるはずだよ」と言っていたから探そうとしたけど、瞬間でわかった。

たった1人、紙に私たちの名前を書いて大真面目な顔で直立不動で立っている背が高いイケメン。

私たちが行くと、とても丁寧に挨拶してくれる。

わぁ…楽だなぁ…これで寝てても宿につける!そう思ったのも束の間。彼は大変なスピード狂だった。高速がまるでサーキットであるかの様に駆け抜けていく!「急いでませんけどー!」と思いつつあっという間に到着した。

そして、小さな暗めの入り口のアパルトマンに到着した。今回はアパルトマンにしたのだ。

で…フロントに行ったけれど…真っ暗!いないのだ、誰も^^;

タクシーの彼が、郵便受けにパスワードを打ち込んで鍵を取りそして私たちを部屋まで案内してくれた。

特に説明もなく…「おやすみ」と去っていった。「え?それでいいのか?」とは言え、もう私たちもくたくたに疲れている。旅というだけで疲れるのに、イタリアの旅は暑さで体力消耗が尋常じゃないのだ。

そして、改めて部屋を見渡して唖然!

メゾネットタイプであることは分かっていたが、それにしても「広すぎる!!!」

そして、その日はあまりに広い部屋に驚きながら移動の疲れでまたしても爆睡することとなった。

そう…私たちは次の日から「パスタ三昧」が始まるのである。私たちにとっての食の都は「パレルモ」だったと言っても過言ではない。

ついでに言うと…私たちは夜に会えなかったここのオーナーに振り回されるのである…(笑)なんと次の日、平然と私たちの顔を見て「僕は待っていたんだよ!」と言っていた。

「いや、真っ暗やったやん」と言えないくらいのキュートさと愛すべきいい加減さ…

続く

セレナ

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