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私小説 パスタとハグといい加減(19)

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空港に行くのにテルミニ駅へ向かった。ここから切符を券売機で購入して、電車で空港まで行くのだ。

ポストのような券売機だったような気がするが、良太は手慣れたものでお財布を出して購入しようとしていた。そして、そのまさにその時だった!

突然に謎のおじいさん登場… 誰やねん…

そして、この身なりもこざっぱりした謎のおじいさん、良太に券売機の使い方を聞いてもいないのに切符の買い方を勝手にレクチャーしボタンを押し…そして5ユーロを要求してくる(笑)ここまで図々しいというか、頼んでいないチップの要求も珍しく笑いすら出てしまう。良太も必死に笑いをこらえていた。

最初は英語で断固拒否していたのだけれど、良太が根負け…後にも先にもこの意味の分からないチップを払ったのはこれが最初で最後かもしれない。いや、正確には1ユーロ渡して強行突破したような気がする。いずれにしてもなんだか憎めないおじいさんだった。

「何だったんだ!」と二人で大爆笑。

確かにあの手この手でチップを要求されることは海外に行くと多い。

例えば「トイレットペーパーおばあさん」。途上国で多いのだけれど、空港のトイレで手を洗っていると親切に手を拭くトイレットペーパーをくれる。でもこれは絶対にもらってはいけない。高いトイレットペーパーになってしまう!(笑)

インドの話はインドの回想記で書くけれど…彼らのチップ要求も面白い。どちらにしても、みんな生きるために、くだらなく見えることを必死でするのだ。彼らはそうやって生きているのだし、でもだからと言って私たちが多めにチップをあげる必要などない。それは、元バックパッカーだった良太に習ったことだ。豊かな先進国の人間たちが自分たちの物価でお金を渡すから、彼らの金銭感覚を確実に狂わせてしまうし結果として物価も上がってしまうのだ。

国々の物価に頭をシフトチェンジしなければいけない。

Train Station Station Tuscany  - macgraff58 / Pixabay
macgraff58 / Pixabay

そして電車に乗り無事空港に到着した。

なんだか無性にハンバーガーが食べたくなって二人でシェアして食べることに。

これがもう…ハーブの香り、美味しいオリーブ、フレッシュな野菜…こんなに健康的なハンバーガーも珍しいのではないだろうか?最高に美味しかった。

ジャンクフードというのは「わかりやすい美味しさ」だと私は思っているのだけれど、これはしみじみと美味しい。

また食べたいと素直に思う。ジャンクをほとんど食べない良太が唸っていた。

そして、全く買い物をしない私たちなのでDUTY FREEも見ずに、ずっとのんびりと空港を楽しんでいた。

そして…ついに時間になって…

飛行機に乗った。私たちの旅がもうすぐ終わる。

座席に座り…成田へ向かう…

たった2週間弱のイタリアなのに…色々なことが思い出される。

そんな私の思いをよそに…機械的に運ばれる機内食よ…

行きより全然マシな機内食が運ばれてきた。

「おー!久しぶりの白米!」それにしてもなぜ機内食には「パン」が付いているのだろう?そしてどうして誰も疑問を感じないのだろう?(でも、機内食が最高に美味しくない時は、このパンに助けられることもあるから、そのためかな?)

さぁ…あと8時間後には成田だ。

食べ終わり…寝付けず4杯目のワインを注文する良太を尻目に、予想通り眠りに落ちた。私の海外のフライト時間は爆睡できる分、他の人より体感は短い。特技だと思っている…(笑)

続く

セレナ

いよいよあと1話で終わりです。この初私小説を頑張って読んでくださった方…ありがとうございます(涙)

4年前の事を思い出す作業は、大変な反面パートナーともう一度イタリアの旅をしているかようでした。

彼の知識と記憶力に感謝です。

イタリアでの最後の晩餐の2品。書き忘れてましたが絶品でした。

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