いつも思うのだが…
飛行機の中の楽しみは、「入院患者」のように一斉に食べる「機内食」だと私は思っている。
でも…ほぼほぼ運動しないのに、時間通りガンガン出されるので、最近は半分残したりお腹の調節ができるようになった!(お利口^^)
これは私とパートナーだけかもだけど、「機内食の本」を立ち読みするほど興味がある。(笑)
飛行機会社によってそれぞれ個性があって、お国柄やその会社の考え方が見えてきて面白いのだ。
で、
日本からクアラルンプール国際空港までのマレーシア航空の機内食…
至って普通^^シーフードの餡掛け焼飯っていうのがアジアらしい。胃にもたれずフライト・フレンドリーな感じだけど、ご飯とパンは劇的に合わない。でもこれが公式機内食スタイルなのだ(誰が決めたのか教えて欲しい^^;)
実は機内食ってそんなに美味しくはなく(笑)全くを手をつけないって決めている方もいるけど…でも私たちは結構楽しんで食べている…(笑)
そして楽しいフライトがひとまず終わり…クアラルンプール国際空港は…
正直言って「わかりにくっ!!!」という印象しかなかった。
これが日本を代表する建築家「黒川紀章」建築であることは、パートナーから聞いて知っていたが、デザイン性と機能性は別問題だと痛感した。
ターミナル内に色んな経路が交差する広場のような空間がいくつかあるのだけど、案内がとにかく少ないので、超マイナーな「クアラトレンガヌ行き」の場所に行くまでに本気で迷った。
黒川紀章先生…素敵なデザインだとは思うのですけれど^^;
と…そんな感じでクアラルンプール空港をバタバタ走りながら、ついに見つけた国内線乗り継ぎ用のイミグレーションで、ごめんなさ〜い時間がないもんで!と嫌がる韓国人おばちゃんグループの前に横入りし、盛大なブーイングを浴びつつも無事搭乗!
一瞬で到着した^^
あ…超絶田舎…という感じのクアラトレンガヌ。
そしてここで一泊で、パートナーが「もう寝るだけだからどこでもいいね!その代わりリゾートはすごいからね!」と言っていたから全く期待はしていなかった。
で…ここで一言。
普通、期待していないと「思ったよりは良かったのよ」という感想になる気がするよね?
ところが…笑
思ってた以上に酷かったのだ!!!
失礼を承知で言わせていただくと…受付までは普通のホテル面をしていたけれど、ホテルの廊下は古ぼけた病棟の廊下のよう…
そして部屋に入るとなんとも言えないカビ臭さが…(笑)
で、極め付けが
「とりあえず、ご飯でも食べに行こう」と外に出ようとした瞬間…
「きゃあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」と叫んだ私。
「どうした????」
「ドアノブ取れた…」
人生初、ホテルのドアノブ取れる事件発生(笑)
パートナー、流石に責任を感じたのか受付まで走った。
ほどなくして…部屋をチェンジ…
部屋自体は変わらないけど、ドアノブ取れないのはいいよね…うん、普通、取れないはず?
写真って怖いわ…だって、いい感じのホテルにみえるもん。
でも正真正銘、カビの香りのついでにドアノブをひねると外れるホテルである。
そして…ちょっと汚い話だけどトイレの流れるお水は、少し錆びた色の水が出てくる…(当時の私は、このホテルでシャワーを浴びられなかった…)
それでも未だこのホテルの話を思い出すと2人で「大爆笑」。
珍道中ほど面白い。規格外のことがあるから旅ってやめられない。
そんなこともあったけど、この街を侮ってはいけないのだ。
料理が劇的に美味しい!!!
中華系マレー人のやっているなんでもない食堂だったが、豚肉の炒め物も鶏の餡掛けご飯も空芯菜も抜群の味付けと火加減で、特に豚肉は、本場中華とは少し違う甘めの味付けが絶妙だったのだ。(後日レダン島に行く私のブログ読者に教えたら、彼女達も絶賛!特に私たちは見つけることのできなかったソフトシェルクラブの炒めが最高だったとのこと。)
懐かしいなぁ…
あと、人間の生きる力ってすごくてね、小学生くらいの女の子が(家族でしょうね)働いていたのだけど普通に英語が話せる。でもパートナーに聞くと「生きるために英語だから、ほとんどの子は読めないし書けないんだよ」と。
家族を助けるために…自分たちが生きるために…自然と身についた英語なのだ。
自分が恥ずかしくなる。
その子のことを思い出すと「私、もっとがんばれ」と思う。
そして、またここの美味しい料理を食べたいと、あの女の子に会いたいと心から思う。
食事の後カビ臭いホテルに戻り「えいやっ」と眠った。
フライトの疲労からかまさかの爆睡^^;(この頃から実は頑丈な自分の片鱗が見える)
最後に…このホテルの名誉のためにお伝えしよう!
朝食はそれなりに美味しい!!!
まだ涼しい朝だったから、テラス席で海を見ながらのんびり食べた。
人もみんな優しい…
海外のホテルに行くといつも思う。
「本当のホスピタリティって一体なんだろう?」と。
日本らしい完璧な?ホスピタリティーではなかったとしても…私はどの国でも「愛」を感じて帰ってくる。
少々規格外ホスピタリティーもたくさんあったけれど…(笑)
そこに「本質の愛」があったように思うのだ。
いよいよ次はレダン島だよ^^
セレナ