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気が付けばインドにいた④

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早朝
驚くほどの早朝である。記憶ではまだ薄暗かった気がする。
「さぁ、ガンジス河に行くよ!」
日焼け止めを塗って、昨夜買ったパンジャビドレスを着て、寝癖をつけたままガンジス河へ向かった。
メインまでは遠いけれど、ガンジス河まではホテルから2分ほど。

朝のバラナシは、信じられないほど静かだ・・・

道路に寝ている家族。そう彼らは家がない。インドはカーストがありそう言う人はそう言うカーストなのだ。寝ぼけた頭でも何かを思う。

そんな中、ガンジス河に到着し手漕ぎボートのお兄さんとパートナーが交渉を始めている。
最初はとんでもないぼったくり金額を言ってきたから、パートナーは相手にしなかったら半値以下になった。それでも納得しないでいるとさらに安くなり、そのボートに乗った。

そして、私はガンジス河の朝焼けを見ながら心で泣いた。
ガンジス河の底力。汚くて菌だらけで、近くで見たら決して美しいとはいえない。
でも、世界一美しいのだ。この矛盾。

 

私はここに呼ばれたんだ。

そう思った。よく「インドは呼ばれる。呼ばれないと行けない。」と言われている。

でも正確にはそうではないと思う。だって、ツアーもあるしインドの良い部分だけを見て終える人たちもいる。

でも、私はこのガンジス河に呼ばれた。

あの頃、占い師として20年弱だった。人間の汚い部分、情けない部分、ずる賢い部分、でも憎めない部分、優しい部分…全部全部見るのが占い師の仕事だ。

その集大成のようなものが目の前にある。

寝癖のついた頭で(笑)「これでいいんだな」と思った。

これが人間で、人生で、全てなんだ。全部あるんだ。だから美しいんだ。美しいものが美しいのは当たり前だ。でも、そうじゃないんだ。色々な側面があって、だからこそ人は深くて美しいんだ。

人は情けない。人は弱い。泣いたり怒ったり、時に病気をしたり、絶望したり、復活したり…

それが人間なんだって思えた。私は私の仕事が見えた。

「呼んでくれて、ありがとう」

ガートには、人々の生活の営みがあった。

祈る人もいれば、シャンプーをしている人、洗濯している人までいる。もうぐちゃぐちゃすぎて笑いが出る。そうだよね…私たちは不完全な人間なんだよね…

そして

ここには「死」があった。死んだ人を焼く場所が生活の場のすぐそばにある。炎は焼いている死体だろう。

命の先にあるのが死。当たり前のことだった。尊かった。

一瞬、グッと詰まるものがあったけれどそれでも現実とは命とはそう言うことなのだ。

ガンジス河に行けた人は幸せだと思う。そこは全てを教えてくれる。

聖なる場所・・・

続く

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